三井住友銀行カードローンで延滞したら?
カードローンは返済が遅れると遅延利率が適用されます。遅延利率は通常の利率より高い設定になっていることがほとんどです。
延滞の翌日から適用され、延滞中に発生した利息は遅延損害金と呼ばれます。
三井住友銀行カードローンの遅延損害金利率は年19.94%です。
三井住友銀行カードローンの遅延損害金はいくらになるか?
例えば、月末給料の人が給料で払えず、次回給料で支払をしようとした場合に2つの例で計算してみます。
例A
残高50万円 借入利率年14.5% 遅延利率年19.94% 返済額1万円/月 前回返済した日7/31 今回の約定日8/31 実際に返済した日9/30
50万円×0.145÷365日×31日(8/1〜8/31)=6,157円 1日あたり198円
50万円×0.1994÷365日×30日(9/1〜9/30)=8,194円 1日あたり273円
利息+遅延損害金=6,157円+8,194円=14,351円となり1万円/月×2回分で返済可能
1日あたりの利息の差額75円。
例B
残高300万円 借入利率年10.0% 遅延利率年19.94% 返済額35,000円/月 前回返済した日7/31 今回の約定日8/31 実際に返済した日9/30
300万円×0.1÷365日×31日(8/1〜8/31)=25,479円 1日あたり822円
300万円×0.1994÷365日×30日(9/1〜9/30)=49,167円 1日あたり1,639円
利息+遅延損害金=25,479円+49,167円=74,646円となり35,000円/月×2回分で返済では足りない。
1日あたりの利息の差額817円。
借入残高が大きくなれば一日に発生する遅延損害金も大きくなります。通常の利率は限度額が大きくなると低くなりますが、遅延利率は低くなりません。
カードローンの返済は@遅延損害金A利息B元金の順に充当されていきます。遅延損害金や利息に満たない金額を入金しても元金は減らないのです。
延滞すれば高い利率が適用されるので、利息(遅延損害金)は増えやすくなります。
利息だけでも返済することが重要?
上記の例Bでいくと、8/31までに利息26,000円だけでも返済すれば、次回支払日は9/30となります。延滞ではなくなり通常の利率が適用されるので利息のみ返済することは大事です。
利息を返済する時は、業者へ相談して了承を得てからにしましょう。ただ、毎回利息だけの入金になっては減っていかないので、返済が厳しい時だけにして下さい。
返済せず放置したら借入バレる?
三井住友銀行カードローンの限らず、借りたお金を返さず放置していれば借入はバレる可能性は高くなります。無職・一人暮らしならバレないと思いますが。
初期段階は、携帯にかかってくるだけですが、数日すると書面が自宅に届いたり、勤務先に連絡が入るため、家族同居してる人などはバレることもあるでしょう。
書面を送っても連絡が取れない人は、裁判手続きに移ることが多いです。勤務先が判明していれば給料差押となります。
裁判を起こすと訴状がお金を借りた人の自宅に届きます。訴状は特別送達で届くため、本人不在とだと配達されません。ただ自宅で届かなければ、勤務先へ郵送されてきます。
返済が遅れて放置すれば高い確率で借入がバレます。放置せず必ず金融機関へ相談しましょう。
他カードローンの遅延損害利率はどれくらい?
カードローンの遅延利率は?
カードローン | 遅延損害利率 |
---|---|
三井住友銀行カードローン | 年19.94% |
三菱東京UFJ銀行カードローン | 借入利率と同じ |
楽天銀行カードローン | 19.9% |
オリックス銀行カードローン | 借入残高に対して借入利率+2.1% |
プロミス | 20% |
アコム | 20% |
どのカードローンも遅延損害利率は高く設定されています。
遅延損害利率の最大は20%となっています。消費者金融はほとんどが20%に設定しているのに対して、銀行カードローンは14%~20%になっています。
多くのカードローンが20%近くに設定しているなか、三菱東京UFJ銀行カードローンは借入利率と同じ設定になっています。
三井住友銀行カードローンの返済できなくなれば債務整理?
債務整理には以下の4種類があります。
- 任意整理
- 自己破産
- 特定調停
- 個人再生
債務整理をしても借入残高が0円になるわけではありません。自己破産または借入している業者全てで過払金が発生すれば借金は無くなります。
以前消費者金融は出資法(利息制限法より高い金利)で取引していました。任意整理では出資法での取引を、利息制限法(利息制限法の金利より低ければそのままの金利)で再計算することにより過払金が発生します。
消費者金融は今の金利(利息制限法内)になって年数も経過しているので、過払金どころか借金が減らない人も多くなっています。
ただ、任意整理は金利や返済額を減額することにより毎月の返済が楽にすることができます。